1 中国環境保護部等の発表によれば,12月16日から21日にかけ,
北京市,天津市,河北省,山西省(太原等),山東省,河南省(鄭州等),
陝西省(西安等)で深刻な大気汚染が発生すると予報されています。
これに伴い,北京市が大気汚染の「赤色警報」(1級警報)を発令する等,
各地で警報が発令されています。
2 北京市政府が15日発表した大気重汚染「赤色警報」は,
16日20時から21日までとなっています。これに伴う措置は,
主に以下のとおりです。
● 交通規制:自動車の奇数・偶数ナンバー走行規制。
16日,18日,20日は奇数ナンバー,17日,19日,21日は偶数ナンバーの
一般車両が走行禁止となります。
● 教育:19日から21日の3日間,幼稚園,小学校を休校し,
中学校は半日休校等の措置となります(北京市教育委員会発表)。
なお,北京日本人学校も上記に準じた対応となるとのことです。
● 経済活動:土木・屋外建築工事の停止,リストで指定された工場の操業停止・
減産,輸送車両の通行禁止(以上は強制措置),休業・フレックスタイム制・
テレワーク(在宅勤務)等の弾力的出勤(勧告)。
3 大気汚染濃度に応じて,以下の健康上の対策をとるよう心がけてください。
特に,呼吸器系の疾患を有する方や小児等のリスクの高い方は汚染濃度が
高い日の屋外活動を控えるようにしてください。
【室内環境】
○屋内では空気清浄機を部屋の大きさに応じて設置する。特に、外気の汚染が深刻な
場合には最大風量で運転する。PM2.5対応のフィルター交換の他、外フィルターに埃
が詰まると風量を損ない効果が薄れるため、適宜掃除をする。
○汚染が特に重度である際には、外気の流入が認められる玄関や扉枠のわずかな隙間
をテープ、ボール紙等でふさぐ。
○外気の環境が良好な日には、室内のウイルス感染のリスクを下げ、体調不良の原因
となる二酸化炭素の濃度を下げるため、窓の開放や換気扇等により、時間を区切って
積極的に新鮮な外気を取り入れ、換気を行うことが推奨される。
○うがいを励行し、水分を多くとる。
【室外行動】
○大気汚染が認められる時には屋外での活動をできるだけ避ける(なお、屋内であっ
ても、ロビーや廊下などの広い空間、出入口に近い空間は清浄でないケースが多くみ
られることに注意が必要)。
○外出する場合には、PM2.5対応マスクを着用する(マスクは、あごや鼻の周辺
に隙間ができないよう顔の形にフィットしたものを選別する)。
4 大気汚染警報の発令基準(参考)
北京市,天津市,河北省の三省市統一基準に基づく警報基準は以下のとおりとなっ
ています。
(1) 赤色警報(1級):AQI(大気質指数)200以上(重度汚染)が4日持続し、かつ
(ア)300以上(厳重汚染)が2日持続,または(イ)500以上(いわゆる「爆表」)が1日
持続する場合。
(2) 橙色警報(2級):AQI200以上が3日持続し,かつ,300以上が1日以上持続する場
合。
(3) 黄色警報(3級):AQI200以上が2日持続する場合。
(4) 青色警報(4級):AQI200以上が出現する場合。
(注)上記のAQIの数値は,日平均値です。AQI200以上の場合は,同一のPM2.5濃度に
対し,米国基準,中国基準とも同じAQI値となります。
12/19月曜日は幸い?200~300程度で推移しており、今のところはまだマスク着用で外を歩ける状況ではあります・・・汗。
返信削除